いよいよ耳下腺腫瘍摘出手術です。
摘出した腫瘍の画像があるので、閲覧注意です。
手術前
手術は午前10時からの予定でしたが少し遅れて看護師さんが病室に迎えに来て、手術室まで歩いていきました。
手術は全身麻酔で行うため、呼吸を確保しなければならないから気管にチューブを入れると説明を受けていました。が、これは意識がなくなったあとにチューブを入れるので心配ないとのことでした。
あと、怖いというか恥ずかしいのが尿道カテーテル。そう、ち〇ち〇にチューブ入れられるやつです。これは、手術時間がそれほど長くないから入れないだろうという説明でした。手術にかかる時間は1時間半から2時間だと説明を受けていたような気がします。(が結果、4時間かかりました!)
自分で歩いて手術室へ行き、ヘアキャップを渡されたのでかぶり、指示に従い手術台の上に仰向けに寝ました。
手術台の上に仰向けに寝ると、やっぱ少し怖くて緊張しましたね~。
血圧計とかつけられて、緊張で心拍数が上がっているのが少し恥ずかしかったです。
点滴の針も刺されて、いよいよです。
ピンク色の手術衣を着た女性が二人来て、矢継ぎ早に自己紹介して手術を始める旨を告げました。
マスクにキャップに眼鏡姿で目元しか見えていないので、声の感じから若いとは思いますが顔は全くわかりませんでした。手術前日に説明してくれた男の先生は見当たりませんでした。
それにしても若い女の人ばかりです。少しでも不安を和らげる配慮なのでしょうか。
手術
いよいよ手術開始です。
「眠くなるお薬いれますね~」の声を聴いて多分5秒くらい。
「あれ?」と思って目を開けたらヨメが「ねぇ、ねぇ、聞こえる?」と言っているのが聞こえました。
キャスター付きのベッドに寝かされて、手術室から出てくるところでした。
手術された感ゼロです。
麻酔すげー!
手術後
キャスター付きのベッドで手術室から自分の部屋まで運ばれました。

白い靴下は血栓防止用で手術前に履かされました。

麻酔が効いていたので痛みは全くありませんでした。
意識はもうろうとしていましたが、自分の部屋に戻って少しずつ状況が分かってきました。
左手の甲には点滴、口には酸素マスク、左耳の後ろからはチューブが出ていていました。
気になる顔面麻痺は。
麻酔が効いていてよくわからなかったので、麻酔が切れてからのお楽しみです。
後からヨメに聞いたのですが、私のヨメは手術後お医者さんから説明を受けていて、まず、耳の神経、それと頬を通る3本の神経のうちの一本を切ったと告げられていました。
当時私には言わなかったけど、相当ショックを受けたと言っていました。
自分の部屋で落ち着くと、私はすごく喉が乾いた感じがしました。それで、看護師さんに水を飲んでよいか聞いたら、まだ麻酔が効いていて内臓が動いていないから、少しずつ飲んで様子を見るように言われました。
少し飲んでみて、、、大丈夫。
ただ、喉が痛くて少し声がかすれていました。
気管にチューブを入れられていたからなんだろうな~と、もうろうとする頭で考えていました。
次にトイレに行きたくなりました。
おしっこ。
まだ麻酔が効いていて、フラフラしていて倒れたら危ないということで看護師さんが車いすを持ってこようとしていました。
でも、私は「大丈夫ですよ~」と言ってフラフラ~と歩いてトイレへ。
麻酔のせいか、言動も行動も酔っ払いです。
無事トイレに着いて立っておしっこをしたけど、すごい違和感!
先っちょと尿道が痛い!
よく見たらち〇ち〇の先っちょにゼリー状のヌルヌルがついている。
パンツの中のポジションはいつも通りだったけど、間違いなく手術中に、ち〇ち〇 にチューブを入れられたことを確信しました。
しかも、巧みにいつものポジションに収められている。
完全なる現状回復。恐るべし!
女の先生ばっかりだったから恥ずかしいけど、ま、しかたないか。
でも、事前に教えておいてほしかったな~。
そして、できれば意識あるときに入れてほしかったな~。
それはさておき、おしっこが終わって帰ろうとしたとき、急に吐き気と貧血みたいな症状に襲われて、壁にもたれかかってしまいました。
おしっこをして血圧とか内圧が下がったせいか、立ってられなくなって「看護師さ~ん、看護師さ~ん、吐きそ~、吐きそ~」と情けない声で助けを呼びました。
で、ゲ〇袋と車いすを持ってきてくれて、なんとかベッドに横になってひと段落。
耳下腺腫瘍の人のブログを見たら、手術後に吐いちゃう人が結構いるみたいだったから警戒はしていたけど、これはヤバかったですね。
結局、私はなんとか持ちこたえて大丈夫でした。
手術は午前10時半ころに始まって、手術室を出てきたのは午後3時ころ。
当初予定は1時間半~2時間くらいのはずだったけど、結局4時間以上かかりました。
だからち〇ち〇にチューブ入れられたんだな~。
発熱
手術後、水を飲んでトイレに行って落ち着いたけど、頭がフラフラして熱っぽかったので体温を計ったら39度5分もありました!
顔切ったせい!?麻酔の影響!?
ビックリしました。
看護師さんが水枕を持ってきてくれて頭冷やして、少し寝ました。
食事
手術はしましたが、内臓に問題はないので手術後すぐに普通の食事が食べれます。
ただ、あごの付け根を手術しているので、噛む動作は痛みがあります。
あと、麻酔で内臓の動きが鈍っています。
だから、手術後の夕食は全粥と歯ごたえゼロのおかずでした。
看護師さんからは、「様子を見ながら少しずつ食べてくださいね」と言われたけれど、私はメチャクチャ腹が減っていました。
少し粥をすすってみて大丈夫そうだったので、ガツガツ食べました。
麻酔は切れてきていたけど、痛み止めが効いているせいかそれほど痛くはありませんでした。
でも、脳はまだ酔っ払い状態です。
看護師さんが目を離した隙に、ヨメが止めるのを振り切って出されたご飯をガツガツと食べました。看護師さんに見つかったら止められると思って。
完全に異常行動。
脳の理性の部分がマヒしていたのか、腹が減ったという本能に任せて後先考えずに看護師さんに見つかる前に食べなきゃという本能でガツガツと食べました。
思い返してみてもあまりの異常行動に笑えます。ヨメもビックリしていました。
幸い吐き気もなく、内臓も動き始めたようでした。
顔面麻痺の状況
麻酔が切れてきて、麻痺の状況がわかってきました。
音は聞こえるけど左耳の感覚は全くなし。
左頬の感覚もほぼありませんでした。
食事の時に気づいたのですが、口の左半分がうまく動かず、油断すると口から食べ物がこぼれちゃっていました。
寝る前に歯を磨こうと思って口に水を含んで、唇をつぼめてブクブク~としようとしても、うまく唇が閉じず、水が口から洩れちゃう状態でした。
笑った顔をすると、なんかヒョットコみたいに口が歪んでました。
ショックでした。
ヨメは先生から説明を受けて知っていましたが、そのことは隠したままでした。
私は身をもって知りました。
腫瘍
消灯間際、手術をしてくれたであろう若い男の先生が病室に来て、摘出した腫瘍を見せてくれました。

結構デカイです。
そして、説明。
手術は成功。
ただ、腫瘍が思ったより深いところにあり、神経にも触っていたので、時間がかかってしまったと。
耳の神経は切って、さらに、頬につながる3本の神経のうち1本を切ったとのこと。
ある程度回復するから、それほど支障はないと言われました。
あらかじめネットで調べていて、いろんなケースを見ていたけど、どこまで回復するかすごく不安でした。